鬼手一閃! vs.斎藤慎太郎七段
2017年3月26日、炎の七番勝負第3局は斎藤慎太郎七段戦。
1勝1敗で迎えた第3局は藤井四段にとって正念場。連敗は避けたいところだ。
斎藤慎太郎七段は藤井四段と同じく詰将棋で鍛えた終盤力が自慢の本格派居飛車党。しかし、本局では前局の永瀬六段と同じく、ゴキゲン中飛車を採用した。
図は44手目、斎藤七段が44角と飛車にヒモを付けつつ逆に飛車取りをかけた局面。攻防の角打ちが決まり薄い先手玉はピンチに見えるが、藤井四段は更なる返し技を用意していた。
難易度 ★★★☆☆
①74桂②55角③56飛
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正解は③56飛!
タダの所に飛車を移動させる鬼手が正解。同飛は74桂以下の詰みとなるため、この飛車は取れない。
①74桂は手順前後で本譜の順に進んだ時に桂損となる。②55角は同角で44角の狙いもあり支えきれない。
本譜は駒得を重ねた藤井四段が手厚く受けて中押し勝となった。
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