令和のバランス感覚vs.浦野真彦八段
2017年2月23日、浦野真彦八段戦。前回力戦棒銀で敗戦を喫した浦野八段は、金の力で抑え込みを図る現代では珍しい作戦を選択。内藤國雄九段がかつて得意とした作戦で、藤井四段の経験が少ない形に持ち込んだ。
図は46手目33桂と跳ねた局面。昭和の力戦に対して、令和の神童はどう戦う?
難易度★★★☆☆
①68金右②67銀③47金
↓正解は下へスクロール!
リンク
正解は③47金
一見飛車と金が愚形に見えるが、これが令和の感覚。
①68金右は平成の感覚で自然に見えるが、玉が固い一方で角打ちの隙が多く、桂馬も使いづらいため打開が難しい。②67銀は受け一方で、右辺を押さえ込まれてしまう。
本譜は36歩の打開を見せつつ隙を作らずに待ち、カウンターを決めることに成功した。
↓棋譜はこちらから
https://shogidb2.com/games/b999e845931f86582613de23bf6261ec9e7a05a8