逆転を呼ぶ奇手 vs.小林裕士七段
2017年4月4日、小林裕士七段戦。
小林七段は早指しを得意とする、重厚な棋風のベテラン棋士。
戦型は角換わりとなったが、小林七段の鍛の入った先手角換わりに藤井四段は苦戦の展開。
図は91手目、74歩と小林七段が桂取りに歩を打った局面。なんとか喰らいつき勝負形に持ち込みたい藤井四段が指した手は?
難易度 ★★★☆☆
①85桂②65桂③96歩
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正解は②65桂
タダの所に桂を跳ねたのが逆転を呼ぶ奇手。同歩は空いた空間に66歩と垂らすのがうるさいと見ている。
①85桂や②96歩も普通の手だが、敢えてタダの所に跳ねることで局面を複雑化させ、逆転を狙うのが一流の勝負術だ。
本譜はうまく攻めを繋いだ藤井四段が逆転し、攻め切ることに成功した。
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