受けの極意vs.増田康宏四段
2017年3月13日、日本中が注目する対局が始まろうとしていた。Abema TVで配信された「藤井聡太四段 炎の7番勝負」は、若手精鋭からレジェンドクラスのタイトル保持者まで、選りすぐりの強豪7人と藤井聡太四段が対局する前代未聞の企画だ。藤井四段の健闘も期待されたが、「あまりにも残酷すぎる」という見方が将棋ファンの間では大半だった。これではまるで公開処刑ではないか。7名の強豪は将棋界最強のメンバーと言っても過言ではない。
記念すべき第1局は若手強豪の増田四段を相手に、藤井四段は角換わり腰掛け銀を採用。先手番ながら受け身の構えをとった。
図は66手目86香と増田四段が猛攻を仕掛けた局面。藤井四段はどう受けたか?
難易度 ★★★★☆
①87歩②86同銀③97玉
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正解は③97玉!
強く玉を立ったのが衝撃の一手。
①87歩は同香成から77香成、②86同銀も同飛から攻めが繋がる。
本譜は入玉含みの受け切りで、完璧な勝利。藤井四段の底知れぬ強さが浮き彫りとなり、7番勝負は俄然盛り上がってきた。
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